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    2014.09.23 Tuesday 08:43

    とある経営者

    社会保険労務士のの金沢です。

     少し前の話になりますが、某大手エステサロンを経営する有名女性経営者が、ブラック企業対策ユニオンに加入する女性従業員に対し、組合活動を理由に長時間に渡る詰問を行ったことが、比較的大きなニュースになりました。
     ここで行われたこの女性経営者の数々の発言は、労働基準法第36条および第37条違反の行為を行っていることを十分に裏付けるものでしたね。たとえば、「誰も知らないでしょ、36(協定)なんてね」、「社員の代表の名前を労基にとどけないといけないの。各店。でもさ、みんな各店うやむやだよ」であるとか、「うちは残業代といって改めて払わないけれども、頑張れば頑張った分というものがあるじゃん。そうやって払っているわけだよ」という類のものです。

     我々社労士としては、「労働基準法軽視」の許しがたい発言です。女性従業員の方については、本当に「お気の毒」なことだったと思います。しかし、一方で、私自身は、ひょっとしたらこの経営者は労働基準法「軽視」ではなく、労働関係法令に関し、あまりにも「無知」であった、ある意味「お気の毒」な方であると感じてしまいました。現に「労働基準法にぴったり沿ったら絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それでも困らない?」という、ダメ押しの発言もされています。
     
     このようなタイプの経営者は、世間一般にも、又は私たちの関与先にもある程度存在すると思うのですが、皆さんいかがでしょうか。つまり、〇纏大好き(事業熱心!業務に費やす時間数関係なし!)、△金儲け大好き(事業の拡大意欲旺盛!)、「人事労務関係が苦手で、自らは関与しようとしない」、という感じでしょうか。


     恐らく今回の女性経営者にもみられるように、このタイプの経営者は、「売上」を伸ばすことを第1の目的としています。チャンスがあれば、量の拡大のみを目指します。このような事業の急成長による量の拡大は、その事業の土台となる経営基盤(〇愆命令系統が明確な組織の確立、経営者にも堂々と意見を言える幹部となるべく管理職社員の養成、従業員のスキルアップを図るための教育訓練の実施)の整備を後回しにし、結局できないまま事業が進行してしまいます。つまり、経営の土台が無いところに、売上だけが伸びていったということなのでしょうね。
     
     経営のスタイル・手法は、経営者ごとに若干差異はあるのでしょうが、事業の開始当初は、まずしっかりと経営基盤を作ってから、事業の拡大を目指すべきでしょう。この考え方は、少々消極的な印象を与えるかもしれませんが、事業が「健全な発達」を行うためには、最良であり、必要不可欠の経営方針だと考えます。「急がば回れ!」という感じでしょうか。


     このエステサロンは、経営者の非常識な発言が世間に知れ渡ったため、これまで築き上げてきた信用も失われ、経営の危機を迎えることも予想されます。私は、今回の件で「我々社労士が、関与先等の企業がこのような経営危機に襲われないように、常日頃からコミニュケーションをとり、経営者等に明確なアドバイスや提案が出来るようにならなければならない。」と大いに感じました。ありがとうございました。

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